恋愛ゲーム


カイは私の方を見て

私にだけ聞こえるように囁いた



「お前も挙げろ」


え、なんで私!?

勢いに負けて挙げようとした時には

もう遅かった




 「「「はいはいはいはいっ!!」」」


女子のほぼ全員が手を挙げた


「……さすがモテる人は違うね」


カイにそう言うと


「……一番好かれたい人に

 好かれないと意味ねぇんだよ」



どくんっ 



寂しげな表情したカイを見たら

胸が高鳴った気がした



「はい、女子は下心ありすぎだよ~

 じゃあ、今村に指名してもらおっか」


りんちゃんが女子を抑えてカイに言う



「はい」


ん……?なんか嫌な予感が…


「じゃあ、葉月さんにやってもらいます」


やっぱりか…


「じゃあ葉月さんやってもらえる?」


りんちゃんが顔色をうかがうように聞く


「は、はい…」


そんな顔見たら断れないじゃんか~
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