恋愛ゲーム
カイがまた私に囁く
「よろしく」
いつものように淡々と言う
「よろしく~」
私は手をヒラヒラとさせる
りんちゃんが私たちに向かって言う
「今日の放課後、早速集まりがあるから
よろしくね~」
「「はい」」
―――とは言ったもののの
人気者のカイとなって
女子に妬まれないかな…?
そんなことを考えていると
女子がヒソヒソ話してるのが聞こえた
「まぁ、葉月さんなら安心だよね」
「ね、幼なじみだから
恋愛感情はなさそうだし」
―――チクッ
その言葉に胸が苦しくなった
妬まれなくて嬉しいはずなのに
なんだろう、この気持ち…