御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
プロローグ



「ずっと前から、お前に愛情はなかった」


その一言で
私の八年に及ぶ恋は終わってしまった


本当に、本当に
好きで好きで、大好きで

いつか彼のお嫁さんになるのだと
信じていた私の想いは
この瞬間、粉々に砕け散った


もうここで暮らしてはいけない
この街には思い出が多すぎる


誰も知らないところに行こう
彼のことを思い出さなくて済むような
日々の忙しさに全てが紛れてしまうような
そんな場所へーー




< 1 / 323 >

この作品をシェア

pagetop