御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
御曹司、失恋秘書を溺愛する
日曜日、東京に戻る飛行機の中で、雪成は「今週中に必要最低限な物だけまとめてうちに来い」と言い、カードキーを差し出した。
「う、うち?」
雪成は六本木にある高層マンションの最上階に一人暮らしをしている。
秘書として把握している情報では、確か4LDKでウォークインクローゼットやシューズインクローゼットまでついている、二百m2もある超高級マンションだったはずだ。
(うちというのは、あそこのこと……?)
つい受け取ってしまったカードキーは、シンプルなゴールドのカードで、何も記載されていないが、どうやらこれがキーになるらしい。
いきなりのこと過ぎて、同棲話を持ちかけられていると気づくのに、時間がかかった。
「それはその……一緒に住むということでしょうか」
「そうだ」