御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「えっ!?」
「だと嬉しい」
雪成は上半身をシートから起こし、手を伸ばし美月の頰を撫で、それからプニプニと頬をつまんだ。
(ニコニコしてる……。)
そのまま唇までつままれたので、
「やめてくだしゃいっ……」
手を払ったのだが、
「まさにヤキモチだな。ククッ……」
と笑われてしまった。
「もう、そんなことおっしゃって……」
ついほだされるのは、こういう子供のようなところがあるからだろうかと、美月はため息をついた。
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そして週が明けた月曜日。
いつも通りに一人暮らしの自宅マンションから出勤した美月は、秘書室で仕事をこなす。