御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「ごめんなさい……。でも秘密主義な雪成さんに腹が立って……。今思えば、雪成さん、何かを隠してた間のことを話すつもりだったのかもしれないんです……。金曜日に、私とちゃんと話しがしたいって言ってくれたんです……。でも私は今さら話すことなんかないって、帰ってきちゃって……」


 改めて言葉にすると恥ずかしくてたまらなくなる。

 自分にもっと大人としての余裕があればよかったのだ。


 呆れられるかと思ったが、ハジメはくすりと笑った。


「……へぇ。やるじゃん」
「やりませんよ。子供っぽいですよね。自分でもわかってるんですけど……」
「なんでもハイハイ受け入れれば万事うまくいくってもんでもないよ。どう考えても堅物なユキが悪いんだし……そもそもみっちゃんが爆発するってよっぽどでしょ」


 そしてハジメはソファーの背もたれに体を預け、腕と足を組む。


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