御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「ありがとうございます……はぁ……おいしいです……」


 冷たい水が喉を通り過ぎていく感覚に、美月は生き返ったと言わんばかりに、息を吐く。
 隣に腰を下ろした雪成も水をあおるように飲んだ。


「あれこれと、なかなか積極的だったな。お前にああいう一面があるとは、思わなかったよ」
「なっ……」


 雪成のからかうような口調に美月の頭に血がのぼる。


「あんなことしたの、生まれて初めてですっ!」
「へえ……? それはよかった」


 雪成は嬉しそうに笑い、そして寸暇を惜しむようにキスをされた。


「……ん、ゆ、雪成、さんっ……」


 絡み合う舌にまた頭がぼうっとしてくる。


「ーーがっつきすぎか?」


 唇を外した雪成は、今度は美月の額にキスをし、上半身を抱き寄せた。

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