御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 温かいものは温かいうちに、食べてもらいたい。

 美月は慌てて、雪成の胸を押し返した。


「だっ、だめです」
「どうして。愛してるのに……」


 愛しているという言葉に、心臓が跳ね上がる。

 ドキドキしながら見上げると雪成の漆黒の目と視線が交わった。


「愛してるよ、美月……」


 そう言う雪成は本当に幸せそうで、美月は結局強く出られなくなってしまう。
 そんな美月の態度に、雪成はいよいよ情熱をたぎらせるのだ。


「美月……君が欲しい」


 雪成の手が美月のスカートの中に滑り込む。

 美月は目を閉じながら、彼の手から与えられる素敵な誘惑の前に、膝を折るしかなかったのである。


------


< 292 / 323 >

この作品をシェア

pagetop