御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「ふっ、ふざけないでください……っ!」


(やっぱり滉一君とのこと、見られてたんだ……! 見たから、こんなことするんだ!)


 ポーカーフェイスに見せて、時折砕けたことをする、雪成最大の悪ふざけだと思った。

 だが雪成はいたって真面目な表情で、美月を怖いくらい真剣に、見据える。


「ふざけてない、真面目にやってる」


 そして雪成の手が、美月の後頭部と腰に回る。
 強い力で引き寄せられて、覆い被さるように口付けられた。


 二度目のキスはあまりにも強引だった。

 すぐに舌が口の中にねじ込まれて、美月を煽り、なぶる。味わうように舌をすすられ、美月は声も出せなくなる。

 雪成の手が腰を撫で、お尻から太ももを撫でながら、下がっていく。



< 35 / 323 >

この作品をシェア

pagetop