御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
さらさらと、まるでプレゼンでもされているように続く甘い誘惑に、美月の心は傾いていく。
「どうだ、俺にほだされてみないか?」
雪成の指が、美月のアゴをつかみ、持ち上げる。
(ほだされる……?)
「お前がもうお腹いっぱいだっていうまで、優しくしてやる」
その瞬間、熱っぽく輝く漆黒の瞳に魅入られた美月は、小さくうなずいていた。
誰でもいいわけじゃないけれど、今の美月には、そんな優しさが必要だったのだ。どうしようもなく……。
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