御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
翌朝、寝室の中に降り注ぐ朝日で目を覚ました美月は、隣で頬杖をつき自分をじっと見つめる雪成に驚いて、軽く悲鳴を上げた。
「どうした?」
「ど、どうしたって、み、見てるからびっくりしたんですっ……」
シーツを胸元まで引っ張り上げて、体を起こす。
だが雪成は身をよじってうつ伏せになり、目を細めた。
「最初の夜を過ごした美月が、どんな顔をして起きるのか、興味があって当然だろ?」
うつ伏せになると、肩や背中の筋肉が綺麗に盛り上がる。スーツ姿しか知らなかったが、どうやらかなり着痩せして見えるらしい。
(きれいだな……。この人に私、抱かれてしまったんだ……。)
現実だけど、夢のようだ。
「……で、どうだったのでしょうか」