キミが世界で一番嫌い?!
ツンデレ・・・!?
ちょっと待て。
さっきの顔はどうした?
このムカつく、スカした顔はどこから???
あの真面目な顔はいずこ!??

っていうか

「『ツン』はわかるけど、私がいつ『デレ』たっていうのよ!!」
「あれ?違うの?」
「ちっがう!!私をあんたの周りの女の子たちと一緒にしないで!!あんな馬鹿なこたち・・」
「(カチン)・・・おい」
「へ?」
な、何よ。いきなりしかめっ面して
須佐は、怖い顔をして綿臣顔を近づけてきた。
「バカって何だよ」
「だってそうじゃない!馬鹿みたいに自分作っちゃって、汚いとこ全部隠して!
私たちは受験生で、もっと大切なことがあるのに」
「それって人それぞれなんじゃん?
あんたは勉強が大切かもしれない。でも、ほかはそうじゃないかもしれない。
少なくとも、俺はそうだよ。」
「だからなんだって――・・・」
「好きな奴の前で自分作って、何が悪いんだよ。
少しでもいいようにみられたい、って思うだろ?
そのどこが悪いんだよ。」
「そんなの関係な―――・・・」
「女の子と一緒にすんな・・・って

お前も、女の子なんだろーが・・・・」
「それがどうしたのよっ」
「・・・・っ」







「お前、わけわかんねぇ。」







それだけ言い残して、須佐は出て行った。
「わけわかんないのは、こっちの方よ・・・」
何で、あんなに怒ってんのよ。
何で
何で・・・

「ふ・・・ぅう・・うぇ・・・」

何で、アイツとけんかしたことで・・・
何で、私が泣かなくちゃいけないのよ――― ・ ・ ・

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