ラブジャンプ!

出演者のみんなの歌あり、即興吹き替えあり、
ファンからの質問コーナーあり、
抽選で当たったファンがステージに上がり、願い事を叶えてもらえる
と言った、盛り沢山の内容で2時間半のイベントは無事に終わった。


「はーっ めっちゃ楽しかった~
今までのイベん中でベスト3に入るんじゃね?」


頬を紅潮させ、少し興奮気味の杏。


「うん、そうかもね、ドーム級のイベにはない親近感も感じられたし、幸せ感いっぱいだったね。
また、やってほしいよね」


出口に向かいながら二人で話してると、杏がトイレへ行ってくるから待ってて、と言った。


トイレへ急ぐ杏の背中を見送り、帰る人の邪魔にならないように出口近くで待った。


楽屋で撮った写真をスマホで1つずつ確認し、いまにも顔が崩れないように努力しながら杏を待つ間、見ていた。


ところが…。




んーん…


遅い…。


杏がトイレへ行ってから20分は経とうとしている。


女子はトイレの使用時間長いし、人数いるしな、と思いつつ心配になって杏のスマホへ電話をかけてみる。



ウソ…


なんで、出ないの…?



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