ラブジャンプ!
うはっ…
見た目、細くて、ウエスト私より細いんじゃね?って
思ってたけど、筋肉質なのか?!
服の上からだけど、がっしりしてるし
お、重かったり…する…
って… な、なにを若い子の体触ったくらいで
動揺なんて…し、てるのだ…私。
なんとか、寝室だろうと思われるドアを開けると
3人は寝られるんじゃないのコレ!?
って、くらいおっきなサイズのベッドが目に飛び込んできた。
「よいしょっと」
桜木くんの体をベッドに横たえさせた。
「けっこう、汗かいちゃってるわね…
杏、奥のクローゼットに、Tシャツか何か着替えるもの
探してみてくれる?」
「うん、わかった」
杏も、うちの部屋とだいたい同じ間取りだと思ったからか
そう迷わずに、クローゼットを開けて
着替えを探しはじめた。
ここの部屋には、おそらく氷まくらなんてものはないだろう、と思い
体温計や、他に必要そうなものを部屋に取りにもどることにした。
杏には、なにか変化あったらすぐに連絡するよう
待機させた。
1人暮らしだと、こうゆう時、困るよね…。
寝室から出るとき、なんとなく
桜木くんの背景を想像して、淋しい気持ちになってしまった。
あ、そうだ、マネージャーさんに連絡も入れた方がいいよね。
ポケットのスマホから山口さんの番号を呼び出し
すぐに応答があったので、
桜木くんの状態を説明すると
他の声優さんの仕事に付いていた山口さんは
それが終わったら、マンションへ来てくれると言ってくれた。