少女と彼らの秘密事項
―――――――――結局。
日直の高木が帰ったせいでさんざんこき使われた
私が学校をでたのは6時過ぎ。

今日はついてないなぁ私。

ほんとふざけんな金髪チャラ男野郎。




これ以上に運の悪いことが今から30分以内に
私の身に降りかかるとは。




帰路に着いた私は、いつものように
駅までの道を歩いていた。
だけど、ちょっとでも早く帰ろうと思った私は
あえていつもは通らない近道を
選んだ。

ひとけのない路地を歩くのは
ちょっと不気味で嫌だったけど
イヤホンで音楽を聞きながら歩く私は
ちょっとルンルンした気分だったのだ。
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