番外編 『N』ー甘味で候うー
2.ケーキの香り
翌朝早く、あたしはもうキッチンでケーキ作りに取り掛かっていた。
数種類のケーキが完成した頃、目を覚ましたママが階下へ降りてきていた。
「んーん、いい匂いね。ケーキ焼いたの?」
いつもの席に座ったママにコーヒーを淹れて渡す。「おはよう、ママ。」
「ありがと。希代香ちゃん、もしかして、、」
「何?はい、これはママとパパの分ね。
取り分けておいたから、パパが起きたら出してあげて。」
「まぁ、パパとママにも?ありがと、きよちゃんだいすき〜♡」
早速ぱくりとケーキを頬張ったママは頬を包むように手を添えた。
「ママ、何か言いかけてなかった?」
「なんでもないわ♡こんな美味しいケーキいただけるんですもの♡ふふ。」
「そ?急ぎじゃないなら、あたし、このまま出掛けちゃうよ?」
「はいはい、」と頷くママを見て、あたしは急いで、だけどそぉっとケーキを箱に詰めにかかった。
ケーキの箱は3つ。
真っ白で大きな箱が1つ、小さめの緑の箱が1つと赤い箱が1つ。
「ママ、冷蔵庫にこの赤い箱、入れとくけど、食べないでね。戻ったらまた届けに行くやつだからね。」
「ま、そうなの?はーい、わかったわよ♡」
念のため、『食べちゃダメ』の張り紙をして冷蔵庫の扉を閉めた。
その時、玄関のチャイムが鳴った。
数種類のケーキが完成した頃、目を覚ましたママが階下へ降りてきていた。
「んーん、いい匂いね。ケーキ焼いたの?」
いつもの席に座ったママにコーヒーを淹れて渡す。「おはよう、ママ。」
「ありがと。希代香ちゃん、もしかして、、」
「何?はい、これはママとパパの分ね。
取り分けておいたから、パパが起きたら出してあげて。」
「まぁ、パパとママにも?ありがと、きよちゃんだいすき〜♡」
早速ぱくりとケーキを頬張ったママは頬を包むように手を添えた。
「ママ、何か言いかけてなかった?」
「なんでもないわ♡こんな美味しいケーキいただけるんですもの♡ふふ。」
「そ?急ぎじゃないなら、あたし、このまま出掛けちゃうよ?」
「はいはい、」と頷くママを見て、あたしは急いで、だけどそぉっとケーキを箱に詰めにかかった。
ケーキの箱は3つ。
真っ白で大きな箱が1つ、小さめの緑の箱が1つと赤い箱が1つ。
「ママ、冷蔵庫にこの赤い箱、入れとくけど、食べないでね。戻ったらまた届けに行くやつだからね。」
「ま、そうなの?はーい、わかったわよ♡」
念のため、『食べちゃダメ』の張り紙をして冷蔵庫の扉を閉めた。
その時、玄関のチャイムが鳴った。