番外編 『N』ー甘味で候うー
頭を抱えたくなった。
仮にも忍者の修行したんだろと言いたくなった。が、不要な会話はここでは避けなければならない。
奴らが見ていないとは限らないーー、


「ね、だからNに行ってね。
あたしは今からおばあちゃまのところに行くし、ここからすぐだからひとりで大丈夫だから!」

「おいっ、そんなことさせられるわけーー、、」

目の前、停まった路線バスに奴は乗り込み、
バスの扉が閉まった。

「バスですぐだから!」
ちらっと俺の方を見ると笑顔を見せた。

ブロロロロー、、、



バスが去ってしまい、唖然とする俺は木立の陰に残された。
『あいつ、、絶対狙われてる自覚、、

ないよな、、』



俺はすぐに一花に連絡を取った。

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