番外編 『N』ー甘味で候うー
「コーヒーと一緒に。」
六車がコーヒーと一緒に出してくれたのは、
ほわほわしたシフォンにクリームが載って、ジャムが添えられているケーキだった。
俺は甘い物は苦手だ。
いや、むしろ、
「、、好きじゃない。」くらいだ。
「そうなんですか?」
「少し、食べ飽きてるんでしょうね。」
六車の同情するような声に三田は何か得たようだった。
昔は多少食べもしたが、
仕事の役柄、学生と関わることが多くなり、甘い物を頻繁に食べることになった。
そして甘いものは嫌いになっていた。
「コレ?あの子が作ったってやつ。」
「あ、郷太から聞いてましたか?」
「美味しかったですよ。」
「本人からも聞いたよ。護衛してる俺を呼んで、食べろって。」
「じゃ、今、護衛は?」
「心配ない。一花に引き継いだから。」
「それなら心置きなく食べてて大丈夫ですね。」
そういう三田を横目に見た。
「俺は甘い物は、、」
「それが意外にですねーー、
まぁ、ひと口。駄目なら私がもらってもいいですから。」
にっこりと笑って見せた。
『三田の笑顔なんて、見たことあったっけ?』
六車がコーヒーと一緒に出してくれたのは、
ほわほわしたシフォンにクリームが載って、ジャムが添えられているケーキだった。
俺は甘い物は苦手だ。
いや、むしろ、
「、、好きじゃない。」くらいだ。
「そうなんですか?」
「少し、食べ飽きてるんでしょうね。」
六車の同情するような声に三田は何か得たようだった。
昔は多少食べもしたが、
仕事の役柄、学生と関わることが多くなり、甘い物を頻繁に食べることになった。
そして甘いものは嫌いになっていた。
「コレ?あの子が作ったってやつ。」
「あ、郷太から聞いてましたか?」
「美味しかったですよ。」
「本人からも聞いたよ。護衛してる俺を呼んで、食べろって。」
「じゃ、今、護衛は?」
「心配ない。一花に引き継いだから。」
「それなら心置きなく食べてて大丈夫ですね。」
そういう三田を横目に見た。
「俺は甘い物は、、」
「それが意外にですねーー、
まぁ、ひと口。駄目なら私がもらってもいいですから。」
にっこりと笑って見せた。
『三田の笑顔なんて、見たことあったっけ?』