番外編 『N』ー甘味で候うー
10.真夜中の訪問者
やっと寄せ集めていた意識が、机の上の課題からあっという間に散っていった。
こつん、こつん。
『ほら、また!』
窓に何かがぶつかる音が聞こえた。
机から離れ、そっと窓辺に近く。
すると、また確かに、こつん、こつん、と窓を打つ、というより、規則的にノックするような音が聞こえた。
カーテンを開けていいものか、迷っていると、かすかな声が聞こえた。
あたしはしゃっと勢いよくカーテンを引いた。
こつん、こつん。
『ほら、また!』
窓に何かがぶつかる音が聞こえた。
机から離れ、そっと窓辺に近く。
すると、また確かに、こつん、こつん、と窓を打つ、というより、規則的にノックするような音が聞こえた。
カーテンを開けていいものか、迷っていると、かすかな声が聞こえた。
あたしはしゃっと勢いよくカーテンを引いた。