番外編 『N』ー甘味で候うー
『美味しいって言ってもらえるかな、、』

「そうか。」
赤い箱にすっと伸ばされた腕が目の端に映った。
あたしは心配ながらも少し顔を上げた。

大きな手にそっと箱の蓋が開かれた。




「ん?」
一花の切れ長の目が気持ち大きく見開かれたように見えた。

『あれ?


何かに、、驚いた?

まさか!ケーキどこか崩れて、、!?』


あたしも急いで箱の中を覗いた。




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