番外編 『N』ー甘味で候うー
箱の中にはたっぷりデコレーションされた1人用には少し大きいホールケーキがあった。
生地はチョコレートケーキのようで、底はタルトになっているらしい。俺の好きなカラメルでコーティングされたナッツも側面に見える。
『これのどこがシンプルで甘みが足りないくらいだと?』
次郎の顔を浮かべた。
あいつは甘い物が苦手になったらしく、こんなこってりは無理なはずだった。
「これを他の奴らにも配ったのか?」
希代香は丸い目をぱちくりさせた。
少し首が傾いたようで、肩で髪が揺れた。
「あれ?それさっき、、
みんなのとは違うよ。一花のだけ。
一花、甘いの好きだって言ってたから。」
ふわっと頬が染まって見えた。
生地はチョコレートケーキのようで、底はタルトになっているらしい。俺の好きなカラメルでコーティングされたナッツも側面に見える。
『これのどこがシンプルで甘みが足りないくらいだと?』
次郎の顔を浮かべた。
あいつは甘い物が苦手になったらしく、こんなこってりは無理なはずだった。
「これを他の奴らにも配ったのか?」
希代香は丸い目をぱちくりさせた。
少し首が傾いたようで、肩で髪が揺れた。
「あれ?それさっき、、
みんなのとは違うよ。一花のだけ。
一花、甘いの好きだって言ってたから。」
ふわっと頬が染まって見えた。