番外編 『N』ー甘味で候うー
3.甘いのは嫌い〜次郎編〜
「、、痛っ。。」
ごちん、と次郎のこぶしが頭に降りてきた。
「痛いわけないだろ、思いきり手加減してやったんだから。」
「見てた?」
ぎろり、と次郎の冷たい視線を浴びた。
「見えた、だ。昨日の奴らにバレたらどうするつもりだ、ったく。
なんだ、何をきょろきょろしてる。」
「一花は?」
「あいつなら今は居ない。俺と交代で、、
って、おい、聞いてるのか?」
次郎のこめかみがぴくぴくと脈を打ったみたいだった。
どうやらあと少しでほんとに怒らせてしまいそうだ。次郎にしては珍しく。
「ごめん、悪かったよ。軽率でした。昨日のことが心配で、怪我してなかったかと気になってたんだ。もうしないよ。」
次郎が二の句を継ぐ前に両手を上げて見せた。
「、、お前、
四ツ谷と仕事中のはずだろ?」
気持ち語調が柔らかくなったようだった。
「ああ。そっちもちゃんとやってる。
すぐ戻るよ。」
「ならもう行け。ここは一花と俺でついてるから。」
次郎の背中が僕の視界を覆った。七花の家はその向こうに隠れて見えなくなった。
「ぁ、、」
ごちん、と次郎のこぶしが頭に降りてきた。
「痛いわけないだろ、思いきり手加減してやったんだから。」
「見てた?」
ぎろり、と次郎の冷たい視線を浴びた。
「見えた、だ。昨日の奴らにバレたらどうするつもりだ、ったく。
なんだ、何をきょろきょろしてる。」
「一花は?」
「あいつなら今は居ない。俺と交代で、、
って、おい、聞いてるのか?」
次郎のこめかみがぴくぴくと脈を打ったみたいだった。
どうやらあと少しでほんとに怒らせてしまいそうだ。次郎にしては珍しく。
「ごめん、悪かったよ。軽率でした。昨日のことが心配で、怪我してなかったかと気になってたんだ。もうしないよ。」
次郎が二の句を継ぐ前に両手を上げて見せた。
「、、お前、
四ツ谷と仕事中のはずだろ?」
気持ち語調が柔らかくなったようだった。
「ああ。そっちもちゃんとやってる。
すぐ戻るよ。」
「ならもう行け。ここは一花と俺でついてるから。」
次郎の背中が僕の視界を覆った。七花の家はその向こうに隠れて見えなくなった。
「ぁ、、」