空の青はどこまでも蒼く
山野将樹 22歳
念願のciel bleuに入社した俺は、まずは亜美を探した。
もちろん簡単に見つかり、入社以来、企画部で働いていることがわかった。
逸る気持ちを抑え、会いに行くのを待った。
久しぶりの再会に彼女はどんな顔をして喜ぶだろう。
これほどまでに待ち望んだ再会は一生に一度しかないだろう。
俺の心は躍った。
営業部に配属された俺は、一日も早く企画部を訪れたかったが、その機会はあまりにも遠すぎた。
新人研修に地方研修。
社内にいる時間は短かった。
昼休憩、社員食堂へ足を運ぶも、そこに亜美の姿はなかった。
そんなある日、企画部に企画書を取って来いと指示された俺は、高ぶる気持ちを抑えながら、企画部を目指した。
やっと来た。
ついに来た。
この瞬間が。この時が。
「営業部の山野です。企画書頂きに来ました。」
そう声を掛けながら、オフィス内を見渡す。
俺の声に、そこに居た全員が俺に振り返った。
俺の視線の先、そこには俺が何十年、会いたくて、会いたくて、恋い焦がれたその人がそこに居た。
俺はその彼女に満面の笑みを向けけた。
その俺に彼女は驚きを隠せない顔をして駆け寄って来る。
俺はそう思ってた。
そう勝手に想像していた。
が、彼女はそのままパソコンに顔を戻し、何事もなかったかの様に仕事を再開させた。
俺の中の感情という感情が、一切閉ざされた瞬間だった。
念願のciel bleuに入社した俺は、まずは亜美を探した。
もちろん簡単に見つかり、入社以来、企画部で働いていることがわかった。
逸る気持ちを抑え、会いに行くのを待った。
久しぶりの再会に彼女はどんな顔をして喜ぶだろう。
これほどまでに待ち望んだ再会は一生に一度しかないだろう。
俺の心は躍った。
営業部に配属された俺は、一日も早く企画部を訪れたかったが、その機会はあまりにも遠すぎた。
新人研修に地方研修。
社内にいる時間は短かった。
昼休憩、社員食堂へ足を運ぶも、そこに亜美の姿はなかった。
そんなある日、企画部に企画書を取って来いと指示された俺は、高ぶる気持ちを抑えながら、企画部を目指した。
やっと来た。
ついに来た。
この瞬間が。この時が。
「営業部の山野です。企画書頂きに来ました。」
そう声を掛けながら、オフィス内を見渡す。
俺の声に、そこに居た全員が俺に振り返った。
俺の視線の先、そこには俺が何十年、会いたくて、会いたくて、恋い焦がれたその人がそこに居た。
俺はその彼女に満面の笑みを向けけた。
その俺に彼女は驚きを隠せない顔をして駆け寄って来る。
俺はそう思ってた。
そう勝手に想像していた。
が、彼女はそのままパソコンに顔を戻し、何事もなかったかの様に仕事を再開させた。
俺の中の感情という感情が、一切閉ざされた瞬間だった。