空の青はどこまでも蒼く
8
私はきっと一番大切なモノを、自らの手で失ってしまった。
あの日から私の胃は何も受け付けない。
それ程までに山野君のことを想っていたんだと、ここに来て思い知らされる。
会社で彼に会っても、私に話し掛けるどころか、視線すら合わさない。
彼が私ではない他の誰かにその視線を投げかけていると思うだけで胸が締め付けられる。
3年も付き合った元カレと別れた時、ここまで胸は痛まなかった。
それも山野君が現れたからだと思ってた。
それは違う。
もちろん、彼が現れたことで、元カレのことは忘れることが出来た。
けど、あの時点で山野君に出逢おうが出逢わまいが、私はここまで胸の痛みを感じなかっただろう。
これ程までに胸が痛み、心は震え、想いが軋むのは、それは相手が、山野君だからだ。
もしこれが、全く別の人なら、私の胸はここまで痛まない。
この胸の痛み、どこかで感じたことがある。
遠い遠いとおーい昔に。
私の意識はそこで途絶えた。
「亜美っ!!!!!!」
有希の声が遠くで聞こえた。
あの日から私の胃は何も受け付けない。
それ程までに山野君のことを想っていたんだと、ここに来て思い知らされる。
会社で彼に会っても、私に話し掛けるどころか、視線すら合わさない。
彼が私ではない他の誰かにその視線を投げかけていると思うだけで胸が締め付けられる。
3年も付き合った元カレと別れた時、ここまで胸は痛まなかった。
それも山野君が現れたからだと思ってた。
それは違う。
もちろん、彼が現れたことで、元カレのことは忘れることが出来た。
けど、あの時点で山野君に出逢おうが出逢わまいが、私はここまで胸の痛みを感じなかっただろう。
これ程までに胸が痛み、心は震え、想いが軋むのは、それは相手が、山野君だからだ。
もしこれが、全く別の人なら、私の胸はここまで痛まない。
この胸の痛み、どこかで感じたことがある。
遠い遠いとおーい昔に。
私の意識はそこで途絶えた。
「亜美っ!!!!!!」
有希の声が遠くで聞こえた。