空の青はどこまでも蒼く
太陽の光が逆光で、山野君の顔がよく見えない。
一歩、一歩、私に近づくその影は、次第にその顔をはっきりとさせていく。
山野君のその顔は、いつもの余裕のある顔じゃなくて、今にも泣き出しそうな顔をしてた。
「山野君・・・・・」
もう一度声を掛ける。
私の問い掛けに、彼はゆっくりと口角を上げて、上手に笑えない子供のような顔をした。
子供の・・・ような・・・・顔をした・・・・・
「あみちゃん・・・・・」
目の前まで来た山野君がその手を差し伸ばして私を呼ぶ。
「あみちゃん・・・・・・」
何かを握っている手を私に差し出し、その差し出されたその手に、私の手がゆっくりと伸びる。
私の掌に山野君は自分の手を置くと、私の手の中に何かを置いて、ゆっくりと手を離して行った。
私の掌に残されたモノは・・・・・
透き通る蒼のイルカのキーホルダー。
私の、キーホルダーを乗せられた手が震える。
見覚えがある。
私の記憶の中に、このイルカのキーホルダーはある。
どこだろう?
私の記憶のどこに、このキーホルダーはあるんだろう?
メソメソと泣く女の子が居る。
誰?その泣いてる女の子は?
どうして泣いてるの?
折角、そんなに綺麗なキーホルダーを貰ったのに。
空を見上げれば、突き抜けるような青さの空だった。
あなたは誰?
どうして空を指差してるの?
顔がよく見えない。
何て言ってるの?聞こえない。
目の前の山野君の口が動いた。
一歩、一歩、私に近づくその影は、次第にその顔をはっきりとさせていく。
山野君のその顔は、いつもの余裕のある顔じゃなくて、今にも泣き出しそうな顔をしてた。
「山野君・・・・・」
もう一度声を掛ける。
私の問い掛けに、彼はゆっくりと口角を上げて、上手に笑えない子供のような顔をした。
子供の・・・ような・・・・顔をした・・・・・
「あみちゃん・・・・・」
目の前まで来た山野君がその手を差し伸ばして私を呼ぶ。
「あみちゃん・・・・・・」
何かを握っている手を私に差し出し、その差し出されたその手に、私の手がゆっくりと伸びる。
私の掌に山野君は自分の手を置くと、私の手の中に何かを置いて、ゆっくりと手を離して行った。
私の掌に残されたモノは・・・・・
透き通る蒼のイルカのキーホルダー。
私の、キーホルダーを乗せられた手が震える。
見覚えがある。
私の記憶の中に、このイルカのキーホルダーはある。
どこだろう?
私の記憶のどこに、このキーホルダーはあるんだろう?
メソメソと泣く女の子が居る。
誰?その泣いてる女の子は?
どうして泣いてるの?
折角、そんなに綺麗なキーホルダーを貰ったのに。
空を見上げれば、突き抜けるような青さの空だった。
あなたは誰?
どうして空を指差してるの?
顔がよく見えない。
何て言ってるの?聞こえない。
目の前の山野君の口が動いた。