空の青はどこまでも蒼く
「え・・・今、何て言った・・・・・?」







「空の青はどこまでも、『あおいんだよ、あみちゃん・・・・・』」







「ま・・さ・・・き・・・・・?」




今、目の前に居る山野君が、私の記憶の奥底で眠っていた、幼い日の『ましゃき』の幻影と重なる。


「やっと、思い出してくれた?もう・・・・遅いよ・・・・・」
「まさき・・・・どうして?どうして、私、あなたのこと忘れてたの?」



伸ばされた彼の腕が、私を引き寄せ、その胸の中に収めてしまった。



「あみちゃん・・・何やってるの?18年も待ったよ、俺。」


見上げた先には、ポロポロとその瞳から涙を流し、今までに見たことのない笑顔をした山野君の顔があった。
張り付けた笑顔じゃない、本物の笑顔。




「どうして私、まさきのこと忘れてたの?」
「それは後でゆっくり話すよ。あみちゃん、俺、この18年、亜美ちゃんだけを探して生きて来たんだ。こんな俺を受けれてくれますか?」



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