蘭桜~永遠の信じ方~
『なぁ。来菜。』
『ん?なぁに?』
『蘭桜の事何だけどな。』
『蘭桜?あぁ。お兄ちゃんのチームね』
『元な。元。』
私の兄、田所 疾風[はやて]は、
蘭桜[らんおう]と言う族の総長をしてた。
そして、これからは田所組の若頭として
生きていくらしい。
田所組とは、私の父が頭だ。
勿論、周りに知られないように
生活していくつもりだ。
私はいきなりお兄ちゃんが
蘭桜の話をしてきたのかまったく
理解出来なかった。
お兄ちゃんが、総長をしていたのを
聞いたのは、田所組に属してからだった。
だから、私はいつも関係なく
過ごしていた。
『あのな、、、来菜、、、絶対に蘭桜と絡むな』
『、、、絡まないよ?興味ないし!』
大好きだったはずのチームに
絡むなって言うお兄ちゃんが
理解出来なくて困った。
だけど、私は関わる気なんかない。
もう、、、失いたくないから。