蘭桜~永遠の信じ方~
『来菜は、相変わらず泣き虫でチビね』
明奈も、相変わらずクールで大人だ。
そして、私の親友だ。
彼女は、私の家系を知っても
離れないで居てくれた。
『明奈。明奈。明奈。』
『ねぇ。来菜。アンタに抱きつかれてて
嬉しいんだけど周りの視線が痛いわ。』
『っあ。ごめんね?』
まだ、涙を溜めながら明奈に謝ると
『はぁ。こりゃ。死人が出ても
おかしくないわね。』
明奈は、よく分からない事を
言っていた。
明奈と話していたら他の子も
近寄ってきた。
『あ、あの。』
『え?』
『私、橘 遥香[たちばなはるか]って言います。』
『私は、峰 凌音』
そう言ってきて
2人は私たちに友達になろうと
言ってくれた。
けど、私は本当の事を話したら
居なくなるんだとしか思えずにいた。