蘭桜~永遠の信じ方~
~疾風。高校1年の夏~
俺は、この頃夜遊びをしていて
たまたま、家に帰った。
玄関を開けて、中に入ると
『いい加減にして!』
母親が物凄くキレていた。
『お前。わかってくれ。来菜を組みの
跡取りにする。』
『来菜は女の子なのよ?!』
俺は、意味が直ぐに理解出来た。
親父はヤクザ。その跡取りの
話だ。
『じゃあ、疾風にやらすつもりか?』
『疾風も来菜もアタシの大切な子供です。』
『疾風は施設から引き取っただろ。』
『どーいうことだよ。』
俺はリビングに入った。
『疾風。』
母親は、顔を青ざめさせて
俺を見た。
『どーいうことか、説明しろよ!』
『疾風。お前は私たちと血縁関係はない』
親父は、顔色1つ変えず爆弾を落とした。
『疾風。すまない』
『なんだよ。すまないって。なんなんだよ!』
俺は今までにないくらいにキレた。