蘭桜~永遠の信じ方~
そこは、俺ら田所組が支援してる
施設だから、俺が行っても
問題なかった。
そこで、百合菜の元に1人の
男の子が近寄ってきた。
百合菜はその少年に声をかけた。
『はじめまして!』
『、、、。』
『何歳なの?』
『5歳。』
『そっか♪』
『僕、捨てられたの』
少年の目は何も映すことを知らないような
目をしていた。
俺は昔の自分を見ているようで
少年に声をかけた。
『おい。お前は、今日から俺達の息子だ。
』
そう言うと、百合菜は驚いていたが
嬉しそうに微笑んだ。
『貴方のお名前は?』
『知らない。』
俺は疑問に思った。
なぜ名前がないんだ?
ここの人間は何をしている。
そして、ここの社員に聞いてみた。
『なぜ、あいつに名前はない?』
『悪魔の子だからです。』
『悪魔?』
『はい。あの子にかかわるとろくなことがない。』
俺はムカついた。
『あいつは俺達が連れて帰る。』
『ですがっ!』
俺は睨んだ。
すると、黙り込んで頷いた。
『おい。チビ』
『なんだよ』