永すぎた春に終止符を
「心配かけました」
頭がくらくらする。いったい何から考えたほうがいいのか分からない。
「ほんとに、連絡が来たときにはヒヤッとしたよ。1日意識がなかったんだから…」
「1日?じゃあ、里美は?どうしてるの?連絡しなきゃ」
きっと、死ぬほど心配してる。
「君の友達からは、ずっと電話が来てたよ。何があったかだけは、知らせなきゃと思って、電話で話した。
怪我して病院に運ばれたとだけ伝えた。病院の名前は、伝えてない。
それで…面倒は俺が全部見るから、来て欲しくないって断った。
ごめん、勝手なことして。君をこんなにさせて許せなかった」
「そうですか…それならいいです」
全身打撲に内出血これから、きっとアザだらけでひどいことになる。
そんなの見せたら、里美は死ぬほど心配する。まして、拓海には、こんな姿見られたくない。