永すぎた春に終止符を
「やっぱり、友達に連絡しようか?」
保田さんが、私の顔の表情が曇っているのを見て言う。
「いいの。ちゃんと生きてここにいるって知っててくれれば、それでいい」
「そっか、それじゃ、君がよくなるまで面倒見させて?大事にする」
私は、保田さんに笑顔を向けた。
できないことを考えるのは、止めよう。
「えっと、会社に連絡しないと…」
私は、話題を変えた。
保田さんに頼んでしまっていいのか分からなかったから。
「連絡は、してあるよ。一週間くらい休むと伝えてある。場合によってはもっとかかるかもって。俺も有給取ったから」
「ありがとう。助かります」
私は、頭を少しだけ下げてお礼を言う。