永すぎた春に終止符を
ナースステーションの方が、騒がしいい。
ドアが閉まってて、様子は見えないけど。


「ダメです!!」


「ここにいるのは、分かってる。それなら、自分で探すからいい!」


「ちょっと、待ってください!!ここは病院ですよ!!」
看護師さんの怒鳴り声が響いた。



「騒がしいな。何やってるんだろう。見に行ってこようか?」
保田さんがそういって出て行った。

「うん」

私も、つられて声の方を気にした。
急に静かになる。


しばらくして、保田さんが帰ってきた。

保田さんは、一人じゃなかった。



「梨沙…」


「どうしたの?」
彼が、私の方に近づいてきた。

どういうこと?




「誰も、教えてくれなかったから…昨日から探し回ってた。
よかった…意識がないって聞いて、心臓が止まるかと思った」

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