白いルフラン
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白い雪に包まれた
冷たくて優しい
朽葉色の空
あなたが淡く吐く
柔らかな吐息は
わたしに微笑み
愛しさを教えてくれた
哀しい音をたてて
消えていく風が寂しくて
ただあなたに宵縋り
見つめていたの
あなたは
冷たくなった
わたしの手を
そっと握って
ポケットに入れた
細くなった目を
もっと細くして
微笑んだあなたは
わたしを幸せ色に染める
小枝にふわり積もった雪に
唇を寄せて息を吹きかけた
一瞬の白い嵐
舞い散る雪の華びら
日だまりにとどまり
眠る切ない風の音
消えてはまた熟まれ来る
儚い雪の夢
白い道に堕ちる
ふたりの足跡に
振り返り…振り返り…
わたしは別れを告げる
今日の…
白い雪に包まれた
冷たくて優しい
朽葉色の空
あなたが淡く吐く
柔らかな吐息は
わたしに微笑み
愛しさを教えてくれた
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君と いた
青い 春の日
暖かな日差しに包まれた
君の ほほを
僕はそっと 撫でた
熱く溢れる君への思いは
息苦しく
狂おしく
甘く切ない
この胸を焦がす嵐
歩き慣れた
小道に咲く花に微笑み
戸惑いながら
恥らいながら
君は僕と手をつないだ
君の小さな肩が触れるたび
容も無く燃え上がる僕の思いは
朱く揺らぎ高鳴り続ける
君と いた
青い 春の日
とぎれとぎれにまじわる吐息
君の かおりを
風は運び ときめく
熱くこみ上げる君への気持ちは
やるせなく
愛おしく
抑えられない
この胸を焦がす嵐
歩き慣れた
川のほとり囀る小鳥たち
君がいてくれたら
何もいらない
何だって乗り越えられる
「もう少し歩こうか…」僕にうなずいた
君の長いまつ毛が光に滲んで
思わず抱きしめたくなる
君と いた
青い 春の日
暖かな日差しに包まれた
君の ほほを
僕はそっと 撫でた
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あなたを大好きだという感情
毎日会えるのに
毎日がただ切なくて
教室の窓から見える
春の日差しも
グランドに響く声も
いつもの景色
変らない風景
青い空の憂鬱
授業の終わりを知らせるチャイムの音
みんな一斉に
教室を飛び出し校庭へ
小鳥のように飛び立つけど
私の視線は
ひたすらあなたの背中を
今日も追い駆ける
でもあなたは遠い
そんな痛い存在
どうか振り向かないで
私に気づかないで
胸の中に仕掛けられた
爆弾が今にも爆発しそうで
あなたに気づかれそうで恐い
一秒でも早く離れなくちゃダメなのに
あなたしか見えない
あなたの足音
あなたの笑い声
ほかは何も聴こえない
いろんな思いが駆け巡る
私はただの臆病者
傷つくのが恐くて
あなたに好きだと云えない
あなたの前だと
頭の中が
真っ白になるし
何も云えなくなる
どうか何も聴かないで
私を見ないで
爆発寸前の胸の「爆爆」が
あなたに聴こえそうで恐い
一秒でも早く逃げなくちゃダメなのに
あなたの傍にいたい
あなたの横顔
あなたの仕草
ほかは何も見えない
いろんな思いが駆け巡る
どうか振り向かないで
私に気づかないで
あなた足音
あなたの笑い声
ほかは何も聴こえない
どうか何も聴かないで
私を見ないで
あなたの横顔
あなたの仕草
ほかは何も見えない
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