キスのお相手は!?
「ど、どうかな?田嶋くん。」






ドキドキしながら聞いたのに。





不機嫌な顔つきでスッと私からすぐに目を逸らして、一言。





『いいんじゃないの?』





それしか言ってくれなかった……。







ズキン…と胸が痛む。






『修は相変わらず愛想ねーな!真奈美も気にするなよ?』





義彦はそう言ってくれたけど…





気にするよ。






好きな人に誉められなきゃお洒落したって意味がない。






ねえ、私本当に昨日楽しそうに話してたのかな?

















あ…もしかして…私無理矢理田嶋くんに迫っちゃったの?






だから怒ってるとか?







も、もしそうだったらどうしよう……






今すぐにでも謝らなきゃ。






でもこんな皆のいる前で謝れないよ。







と、とにかく!田嶋くんが一人になった時を狙って声をかけなくちゃ。





昨日私が何かしなかったか勇気出して聞かなくちゃ。





もし田嶋くんが相手だったら嬉しいけど……






嫌われてないといいな……。




< 10 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop