キスのお相手は!?
『義彦…お前何してくれてるの?

俺の気持ち知ってるよな?』






助けてくれて嬉しいけど…






きっと田嶋くんは義彦と私を見て、目の前でそんな事するなって怒ってるんだ。





俺の気持ちってそういう事なんだよね。




カンペキ嫌われたと思うと体がガタガタと震えてきた。





これ以上嫌われたくないのに、どうしてこうなっちゃうんだろう。






ポロポロと涙が溢れてきても、拭くことも出来なくてただ震えながら立っていた。








背中を向けてた田嶋くんがゆっくりと振り返る。





ドクン…







またあの冷たい目で見られるの?








やだ…見ないで。







あんな冷たい目で私を見ないで。









ギュッと強く目を閉じた私をふわりと柑橘系の爽やかな香りの腕が包んだ。




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