キスのお相手は!?
叫んだ田嶋くんはハッとして私を見てきた。






え?さっきは違うって言ってたよね?ど、どういうことなの?




固まる私と、ニヤリと笑う義彦。





『相手は修だってさ!はっきりわかって良かったな!真奈美俺に感謝すれよ?』





掴まれた胸ぐらの手を引き剥がして立ち上がる義彦。





パンパンと手でズボンを払いながら、






『後はお二人でゆーっくり話し合ってね。』





そう言い残して居なくなった。








残された田嶋くんと私。








『くっそ。嵌められた。』





苦々しく言った田嶋くんに私は聞いた。






「本当に田嶋くんなの?」





私のキスしちゃった相手は、あなたなの?







『…そうだよ。』






フイッと私から顔を逸らしながらも、そうだと答えてくれた。







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