さくら色した君が好き
良い事なのか
悪い事なのか
わからない出来事が私にふりかかる。
3時間目の数学は自習になり
それぞれが話をしながら
ダラダラとプリントと闘う。
私は闘う前に燃え尽きる。
今回のプリント
レベル高すぎ。ちーちゃんに教えてもらおう。
ちーちゃんの近くに移動しようと思ってたら、スラスラと山村君が問題を解いていた。
いいチャンス。
私はポケットからミンティアを取り出し
山村君のペンケースにギュギュっと戻す。
「新品じゃん。さんきゅ」
「いいよ。てか山村君すごいね。よく解けるねそんなの」
素直に言うと笑われた。
あ、笑顔が可愛い。
「普通にやってりゃわかるって」
「あたしゃわからんよ」
気分はまる子ちゃん。
「どこわかんねーの?」
「いや全部」
「おいっ!」
ツッコまれてしまった。
「しゃーないなぁー。一問目だけ教えてやる」
山村君は苦い顔で、私の机にまた自分の机をくっつけてきた。
へっ?
「新品ミンティアのお礼だ」
そして
ふたりで真面目にプリントを解く。