初愛むすび
2学期
2学期になった。
相変わらず、バカやってる祐とあたしに七美が告げた一言…。
「祐… あたし祐が好き。慎と仲良くしていい… だから。
付き合って下さい…。」
「はっ? …え──」
祐はあたしを見て頭をかかえる。
…あ。 邪魔…だよね。
あたしは、教室に戻って席に座る。
‥‥‥‥‥…
「…オレ…高橋のこと好きっちゃ、好きだけど…
けど。恋ってかんじじゃなくて…。」
慎がいなくなった後、祐は謝った。
「…もうしない」
七美は、意味不明な言葉と共に涙を漏らす
「え?」
「…もぉ、やめる」
「は? …あの…ーー」
「なんでもない。
慎のところ、行きなよ」
「……うん、ごめん」