初愛むすび
普通の日常
太陽が近い… 暑い…
「もぉっ! 死にそー!!」
あたしは汗だくな体を祐と肩を並べ、教室へと引きずりながらも向かう。
「うわっ まじで来た…」
祐は汗だくなのに、普通に歩いてる。
…んで、叫ぶ。
「な、なにが来た…?」
「んー? 日光」
「あ、そ」
あたしは、祐にタオルを渡し、右手に持っていた水筒の蓋をあける。
「あっちーね、まじありえん…」
「あ、そのタオル…洗って返してよ?」
水筒の水を飲みながら言う。
「えー めんど…」
「いいでしょっ」
あたしは、祐に無理矢理“うん”と言わせ、教室に入る。