常務の秘密が知りたくて…
秘書になって常務の仕事量に私は驚いた。もっと秘書に出来ることもあるだろうに常務はわりと器用になんでも一人でこなしてしまう。
むしろわざわざ仕事を振ってもらっているようにも思えたりする。だから与えられた仕事はもちろん、それ以外でも少しでも常務の助けになるなら頑張りたい。事務仕事以外でも手を抜くことはしたくはない。
レジに向かう途中で何気なくガラス越しに外に目を遣った。先程よりも少しだけ人が減った気がする。そのまばらになった流れの中で一際目立つ存在に目を奪われた。
常務? 道路を挟んで向こう側を歩いているのは常務だった。一際背が高くていつも着ているチェスターコートを身に纏っているのだから間違いない。
そしてその隣には綺麗な女性が並んで歩いていた。肩にかかるくらいの髪の毛先は緩く巻かれて白いスカートから伸びる足は綺麗で女性らしい。顔立ちはここからでもわかるほど、はっきりとしていて美人だった。
退社間際、常務はこの後は仕事はないと言っていたから完全なプライベートなのだろう。なんとなく親しい間柄なのが伝わってきてなんだか泣きそうになる。
どうして? 私はただの秘書だから常務のプライベートに口出すことなんて何もないし、関係もない。
それでも私はそれ以上二人を見ていられず、視線を逸らすとしばらく用事がないのにも関わらず店内に留まった。
むしろわざわざ仕事を振ってもらっているようにも思えたりする。だから与えられた仕事はもちろん、それ以外でも少しでも常務の助けになるなら頑張りたい。事務仕事以外でも手を抜くことはしたくはない。
レジに向かう途中で何気なくガラス越しに外に目を遣った。先程よりも少しだけ人が減った気がする。そのまばらになった流れの中で一際目立つ存在に目を奪われた。
常務? 道路を挟んで向こう側を歩いているのは常務だった。一際背が高くていつも着ているチェスターコートを身に纏っているのだから間違いない。
そしてその隣には綺麗な女性が並んで歩いていた。肩にかかるくらいの髪の毛先は緩く巻かれて白いスカートから伸びる足は綺麗で女性らしい。顔立ちはここからでもわかるほど、はっきりとしていて美人だった。
退社間際、常務はこの後は仕事はないと言っていたから完全なプライベートなのだろう。なんとなく親しい間柄なのが伝わってきてなんだか泣きそうになる。
どうして? 私はただの秘書だから常務のプライベートに口出すことなんて何もないし、関係もない。
それでも私はそれ以上二人を見ていられず、視線を逸らすとしばらく用事がないのにも関わらず店内に留まった。