更生係のドS教師☆
この由緒正しき名門、星桜女学園に、一人の男がやってきていた。

神谷久遠。

黒のスーツをビシッと決めつつも、中で緑のストライプネクタイがしっかりと色めきだっている。
さらにこの男、とんでもない美男である。輝いた二重の目、すっと通った高い鼻、艶のある唇。一目見たらもう一度見たくなるような、そんなイケメンであった。

この男の履歴もすごい。現役で東大に入り、卒業後は大手企業で一躍をかってでた。
そのまま大手企業にいて仕事をやるのも良かったのだが、刺激が足りないと思っていた。
その矢先、アメリカの大学から、どうかあなたに教授をしてほしい、と数学の教授を頼まれて海外へ。
ひとしきり教授の仕事が終わった後も、先生という立場に強い余韻が残った。

そして今に至る。

しかし久遠にはひとつ、腑に落ちない点があった。それは、先生だけでなく、生徒の更生、つまり生徒指導の先生を頼まれたことである。
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