さよならのかわりに…
第1章
紹介
キーンコーンカーンコーン♪
「はい、授業終わりー。」
「気をつけー、礼。」
「ありがとうございましたー。」
6校時の終わりの挨拶とともに、私は親友のとこへ行った。
「愛里!早く掃除行こ!」
そう言って、私は親友である愛里の腕を引っ張った。
「美優 待って、ジャージ持ってかないとまた怒られるよ。」
愛里は呆れた顔して、私に言ってきた。
「別にほっしーになら怒られてもいいもーん!」
そう、ほっしーになら怒られたってかまわない。
むしろかまってもらえるから嬉しい。
そんなことを考えてると顔がにやけてくる。
「美優きもい。」
「え?なんか変なことした?」
きょとんとした顔で真面目に返答したつもりだった。
「馬鹿には何言っても馬鹿だね。」
ってまた呆れた顔で言われた。
愛里ったらひどいひどい。
確かに馬鹿だけど、そんなに馬鹿じゃないもん。
でも言い返すのは怖いから言わないでいよう。
「まあまあ!早く掃除行こ!
ほっしーと話す時間がなくなっちゃう!」
って私は笑顔で言った。
それに対して愛里も
「はいはい」
って分かったような顔で返事をした。