【続】期間限定ダーリン
今日は慶吾さんの誕生日。


彼女のはずのあたしは、今だにコスプレをすることを少しだけためらっている。隣で楽しそうに笑う瑠奈はそんなあたしよりも乗り気で、紙袋の中を眺めていた。



「よっし!美玖も来たことだし、トイレで着替えてこよう!」



軽くスキップ気味のステップで、トイレに駆け込む瑠奈。



あたしはただ唖然としてその光景を見ることしかできなかった。だってさ!だってさ、だってさ、だってさ・・・。



あたし、恥ずかしいもん。

慶吾さんがもし、コスプレキライだったら―――??
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