【続】期間限定ダーリン
「今までは隣に居られるだけで、俺を必要としてくれることだけで十分だった。だけど、桜が辛そうにしているのが見ていられなかったんだ。」


まだ彼の言葉は終わっていないのに、私の弱い涙腺は涙を流し始めてしまっている。


その涙を人差し指ですくった後、莉央は


「結婚、しない?」

と言った。


あまりにもそれが似合わなすぎて、私は思わず噴出してしまった。


「何?」


「なんでもない。」


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