【続】期間限定ダーリン
俺が真っ赤になってそう言うと、るぅは笑いながらノートを閉じた。


「もうダメ。デートなのに、勉強とか無理!!やっぱり映画行こーよ。」


「だって、チケットをるぅが美玖ちゃんにあげたからここに来たんだろ?」

俺が1周年のデートに行こうと思って買った、人気映画のチケット。


そんな大切なもの、本当だったらあげたくはなかった。だけど、美玖ちゃんのためだって必死で説得する姿がかわいくて、思わず渡してしまったんだろう?


美玖ちゃんにはほんといろいろお世話になっているっていうか、迷惑ばっかかけちゃってるしな。


「あたしだって本当はミツと行きたかったもん。」
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