【続】期間限定ダーリン
「え?」


「だからー、本当はミツと行きたかったって言ってんの!!」


・・・一瞬、空耳かと思った。


瑠奈はほほを染めたまま、うつむきながらこう言った。


「でも、美玖はまだ好きな人に想いを伝えることしか出来てないから、少しでも近づけてあげたらなあって思ってたの・・・。」


「だったらしょうがないじゃん?もうあきらめろって。」

あれは本当に人気の映画だったから、次のチケットが取れるかさえわからない。

瑠奈がなぜそんなにあの映画にこだわっているのかも、いまだにわかっていないんだ・・・。
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