カカオ82%
Plorogue*
「俺だって傷つくんだわ。」
18年間。いや、それ以上。
私が生まれる前から一緒にいた。
「お前は自分と同じ思いを相手もしてるかもとか
考えられないわけ?」
どこへ行くも大体一緒で。
実際心で、当たり前になりつつあった。
「…ぁ…え?」
それでも私にとっては大切な存在で。
「…帰るわ。みんなには適当に用事できたとか言っといて。」
そんな存在が、少しずつ、私の前から、
「…まってよ…っ」
消える準備をしていた。
「しばらく会う気ねーから。」