俺様社長の恋の罠
「……っ。素直になった美月はかわいすぎて心臓に悪い」
困ったような口調で、そう言いつつ顔は嬉しそうな笑顔でキスをして、崇人さんにたくさん愛された私はとても幸せな気持ちで眠りについた。
本当の幸いって、こういうことをいうんだなって、思った。
崇人さんを愛して愛されることが私の幸い。
私も、崇人さんが言ってくれたみたいに、辛いときとか、悲しいときとか、傍にいて支えられたらいいな。
あなたが私の幸いであるように、私があなたの幸いでありたい、寄り添って手を繋いで歩いていきたい。
私の髪を撫でて、幸せそうに微笑む崇人さんを見て……そう思った。