俺様社長の恋の罠
美月をずっと見てきて、傍に置いて……もっと好きになって、俺の幸いは美月なんだと思った。
傍で、笑っててほしい。苦しい時とか、悲しい時は俺に寄りかかってほしい。
美月を愛して、愛されることが俺の幸い。
俺はやっと、ジョバンニへの答えを見つけた。
ジョバンニは俺の答えなんて待ってなかったと思うけど。
ジョバンニは、本当の幸いを見つけられたのだろうか。
あの物語に続きはないけど、俺達はまだ始まったばかりだから。
「美月、俺はお前の手を絶対離さないから」
眠る美月の手をとって、甲にキスして。
俺のものになったその身体を、抱きしめた。